私はふるさとを愛してる。これは嘘じゃない。まことだと思う。

ふるさとを愛す行動が、必ずしもふるさとに暮らすこととイコールでなくてもいいと思う。でも、ふるさとに暮らす人間が減ればふるさとは滅びていく。春、ダムの近くの桜並木で花見をした後に、人々が抜けて行った村落を見せた祖父、祖母。あれは一体何の意図があったのだろう。意図など、無かったのだろうか。ただ無邪気に、私の知らないこの町のことを、見せてくれたつもりだったのだろうか。そうだろうな。

ふるさとのこと - 云々